浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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講演会「原発の本当のコスト 原子力発電が電気代を高くする」が開催されました

2014 年 7 月 12 日 土曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団主催が主催して、以下のイベントを開催しました。



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原子力発電についての講演会
「原発の本当のコスト 原子力発電が電気代を高くする」

  講師:大島堅一立命館大学教授

  日時 2014年7月12日(土)14時00分~16時30分

  場所 静岡労政会館ホール
    (静岡市葵区黒金町5−1 JR静岡駅北口徒歩10分)

<講演会の動画・資料>

大島堅一先生講演会 動画

質疑応答 動画

資料 「原発コストとみえない負担」大島堅一先生

 

<開催の趣旨>

 平成26年5月から中部電力の電気料金が値上げされました。

 その理由は、浜岡原子力発電所の運転停止により火力発電の燃料費が大幅に増加し、賃金引下げなどのコストダウンを図っても赤字は避けられず、よって電力の安全・安定供給を継続するため値上げせざるを得ないそうです。

しかし…

本当に原子力発電は安い発電方式なのでしょうか?

それに、脱原発すると日本経済は悪くなるのでしょうか?

そもそも、原子力発電のために、税金や電気料金からどれだけのお金が回されているのでしょうか?

一緒に、「原発のコストとみえない負担」について考えてみる講演会です。

<講師ご紹介>
大島堅一(立命館大学国際関係学部教授)

専攻-環境経済学、環境・エネルギー政策論
2011年 資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員 内閣官房国家戦略室エネルギー・環境会議コスト等検証委員会委員
2012年 静岡県原子力経済性等検証専門部会委員

主な著書に「原発のコスト-エネルギー転換への視点」(岩波新書 大佛次郎論壇賞受賞)など

大島先生の語り口調は優しく、たいへんわかりやすい講演でした。

いったん事故が起きれば、そのコストは社会的に莫大なものになること。

そのコストは、電気料金や税金にツケ回しされること。

例えば、政府は、東京電力には、損害賠償、設備投資等のために必要とする金額のすべてを援助できるようにして、東京電力を債務超過にさせないことを閣議決定していること。

原発を推進する人は、原発を止めたら社会が混乱すると言っていたが、いざ止まっても社会は混乱していないこと。

等々のお話をいただきました。

大島先生には、遠方からお越しいただき、優しい語り口で、熱い講演をいただきました。ありがとうございます。

当日は、土曜日にも関わらず、100名を超える方々のご来場をいただきました。
皆様の関心の高さを感じさせるもので、弁護団も勇気をもらいました。

また、マスコミの方にも、静岡新聞社、中日新聞社の方にご取材いただきました。ありがとうございました。