浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
弁護団を応援したいという気持ちを持って下さった方は、ぜひ「サポーター」として協力をお願いいたします。(サポーターの説明はこちら
裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

‘リレーエッセイ’ カテゴリーのアーカイブ

リレーエッセイ№2 弁護士中野江里香

2011 年 9 月 7 日 水曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

こんにちは。本弁護団の一員である静岡県弁護士会の中野江里香です。

先週は、台風12号が上陸し、四国・中国地方を中心に甚大な被害をもたらしました。降雨により土砂崩れが発生し、河川が氾濫・・・町が土砂や濁流に飲まれている映像は、あの3月11日の大震災を思い起させました。
それらの映像の中で、私は、火力発電所が被害を受けた状況を目にしました。「これが原子力発電所だったら…」と思うと、とてもひやっとします。

あの大震災に引き続き、今回の台風は、大自然の力を前にして人間が創り出したものがいかに脆いかを、私に改めて認識させました。また、同時に、私が本弁護団に参加した原点をも思い起こさせました。私が本弁護団に参加した原点、それは、あの大震災で福島第一原発が冷却機能を喪失し、水素爆発を引き起こし、放射能を拡散していく悲劇をただ見ているしかなかった無力感からでした。

人間は忘れやすい生き物だと言います。しかし、あの悲劇は決して忘れてはならないし、同じ悲劇を繰り返さないように、今できることをしなければならないと思います。そのために、微力ながら、本弁護団の一員として、今、自分にできることを精一杯していきたいと思います。私たち弁護団のみでは限界があります。どうか皆様のお力添えをお願いいたします。

最後に、大震災及び台風によって被害に逢われた方に心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

リレーエッセイ №1 弁護士葦名ゆき

2011 年 7 月 7 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

はじめまして、静岡県弁護士会に所属しており、本訴訟弁護団の一員でもある葦名ゆきと申します。

私は、平成20年2月に、静岡県弁護士会に登録しましたが、 それ以前は、弁護士過疎対策のために設置された福島県相馬市にある相馬ひまわり基金法律事務所の初代所長として2年半赴任しておりました。

2年半という短い期間住んでいたにすぎませんが、私にとって、相馬は非常に愛着がある大好きな土地です。弁護士過疎地域ということでできた事務所ですから管内人口12万人のところ、私を含め弁護士が実働2人しかいないという状況で仕事をしておりまして、激務でしたが、その分、弁護士冥利に尽きる体験をたくさんしました。

赴任中は、住めば住むほど好きになる土地に法の支配を確立したいという一心で、住民の方々の笑顔と涙に励まされ、濃密な日々を過ごしていました。登録する弁護士も随分増え、現在、相馬支部管内には8人の弁護士がおります。
私としても、相馬支部管内で弁護士という存在がどんどん市民に認知されてきたことを実感していた矢先、大震災が起きました。

いうまでもなく、我々の仕事の大前提、そして法の支配の大前提は、そこに人が住んでいること、生活している人がいることです。

福島の場合、津波以上に、原発事故が、その大前提を根本から崩しました。
自分の二年半も津波で流され、原発に汚染された、そんな悲しみと怒りが今の私を動かしております。ここで何も行動しなかったら、自分は何のために弁護士になったかわからないという気持ちでもいます。

以下は、本訴訟の提起にあたり、上に述べた経歴と想いを持つ私が、提訴日に感じたことを書き止めた文章です。本訴訟の意義と弁護団の決意をお伝えできればと思います。 (さらに…)