浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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【2025年7月17日】口頭弁論期日が開催されました

2025 年 9 月 8 日 月曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2025年7月17日】口頭弁論期日が開催されました

<口頭弁論期日>

2025年7月17日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。


被告は、「準備書面(52)」及び「準備書面(53)」を提出しました。

◎被告の準備書面の口頭説明◎

津波の安全性の取り組みは、新規制基準に従って行っている。
最新の知見を取り入れながら津波評価と対策を行っている。
安全性を余裕を持って確保している。
津波評価については、基準津波を作って作成しているが、余裕を持たせている。
水位上昇での流入防止の津波防御施設については、取水槽に必要な海水を確保などである。
津波防護施設については、十分余裕を持っている。
高い安全会を確保している。

また、被告から、以下の現状報告がなされました。


◎安全性対策工事の進行状況◎

安全性対策工事特段報告なし

◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎

R6.10審査会合で確定した基準津波について、超過確率を引き続き説明していく。
今後、火山について。
その後、地質・地質構造について説明を行う予定である。



裁判官より、原告に対し、以下の問いかけがありました。

裁判体かわって1年審理。その間Yの説明によれば審査は少しずつ進んでいるようだが、メインのH断層系審査、プラント班の審査が残っていて、実運転には保安規定の変更など行政のハードルがいくつもあると考えている。審査状況が他の原発と比べてどうなのかを調べてきたが、近く再稼働に及ぶ見込みがどの程度あるか疑問。
沸騰水型軽水炉が加圧よりも承認に時間がかかる傾向であり、一部審査が通っている原発はあるが、本件の立地条件のこともあり委員会も相当慎重に審査を行っている。
この段階で司法審査を求めるほどに、具体的に運転の差し止めを求める必要性についてどのように考えているか。

我々原告は、以下答えました。

知見変わる度にY主張も変わっている。当初「これで大丈夫」と言っていた防波堤の高さもかさ上げ。今回出てきた取水槽の話はまさに原告が主張していたものであり、これまでYは不要と言っていた。取水塔の問題については触れられていない。
今の釈明については原告側で時間もらって慎重に検討したい。


近日中の再稼働の予定がないとうことが心証形成に影響を及ぼしてはならない。本件は仮処分を求めているのではない。稼働したら危険だから止めてほしいと求めている。


また、原告から、被告に対し、取水塔に関する今後の主張について聞きました。
被告は、水位が下回る時間を計算して冷却水の確保可能であり、取水塔から取水出来るという主張をしているが、追加主張する可能性はあるとのことでした。




<記者会見>




記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2025年7月17日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。



<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和9年月11日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の期日の予定>

・令和7年11月20日(木) 午前10時30分
・令和8年1月22日(木)  午前10時30分
・令和8年3月19日(木)  午前10時30分


今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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