浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
弁護団を応援したいという気持ちを持って下さった方は、ぜひ「サポーター」として協力をお願いいたします。(サポーターの説明はこちら
裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

2011 年 7 月 のアーカイブ

【予定】2011年8月7日(日)浜岡原発を考える講演会を開催します

2011 年 7 月 13 日 水曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原発を考える講演会を開催します。
入場無料、事前予約不要です。ぜひお立ち寄り下さい。

 「フクシマの報道されない真実~福島第一原発事故がもたらした悲劇~」
 日時 8月7日(日)13時30分~(開場13時)
 場所 静岡音楽館AOI(JR静岡駅北口徒歩2分、静岡中央郵便局の上)
     7階講堂
 講師 渡辺淑彦弁護士(福島県いわき市)、渡邊純弁護士(福島県郡山市)
 内容 市民救済に尽力中の福島県の弁護士を講師に迎え、
     福島第一原発の被害状況をお話しいただきます。
 主催 浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

終息しない原発事故、子を抱える親の苦悩、故郷と家族の間で揺れる県外待避者、賠償の空白、地域に人がいなければ、来なければどんな産業も成り立たないという現実、地域社会の崩壊・・・自身も被災しながら市民の救済に尽力する福島県の弁護士に、静岡で十分に報道されているとはいえない原発被害の実態をお話いただきます。福島の「今」は私たちの「未来」かもしれません。故郷が放射能に汚染されるとはどういうことなのか。フクシマを、浜岡を、共に考えてみませんか。

チラシはこちら

リレーエッセイ №1 弁護士葦名ゆき

2011 年 7 月 7 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

はじめまして、静岡県弁護士会に所属しており、本訴訟弁護団の一員でもある葦名ゆきと申します。

私は、平成20年2月に、静岡県弁護士会に登録しましたが、 それ以前は、弁護士過疎対策のために設置された福島県相馬市にある相馬ひまわり基金法律事務所の初代所長として2年半赴任しておりました。

2年半という短い期間住んでいたにすぎませんが、私にとって、相馬は非常に愛着がある大好きな土地です。弁護士過疎地域ということでできた事務所ですから管内人口12万人のところ、私を含め弁護士が実働2人しかいないという状況で仕事をしておりまして、激務でしたが、その分、弁護士冥利に尽きる体験をたくさんしました。

赴任中は、住めば住むほど好きになる土地に法の支配を確立したいという一心で、住民の方々の笑顔と涙に励まされ、濃密な日々を過ごしていました。登録する弁護士も随分増え、現在、相馬支部管内には8人の弁護士がおります。
私としても、相馬支部管内で弁護士という存在がどんどん市民に認知されてきたことを実感していた矢先、大震災が起きました。

いうまでもなく、我々の仕事の大前提、そして法の支配の大前提は、そこに人が住んでいること、生活している人がいることです。

福島の場合、津波以上に、原発事故が、その大前提を根本から崩しました。
自分の二年半も津波で流され、原発に汚染された、そんな悲しみと怒りが今の私を動かしております。ここで何も行動しなかったら、自分は何のために弁護士になったかわからないという気持ちでもいます。

以下は、本訴訟の提起にあたり、上に述べた経歴と想いを持つ私が、提訴日に感じたことを書き止めた文章です。本訴訟の意義と弁護団の決意をお伝えできればと思います。 (さらに…)

訴状

2011 年 7 月 1 日 金曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

訴状 平成23年7月1日付訴状(pdf:9.22MB)

【2011年7月1日】静岡地裁へ訴訟を提起しました。

2011 年 7 月 1 日 金曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

2011年7月1日,私たちは,静岡県内に生活する市民23名,静岡県内の弁護士9名,三上元湖西市長,吉原毅城南信用金庫理事長,以上合計34名を原告とし,人格権(生命や身体,健康をおびやかされずに生きる権利)に基づいて,浜岡原発の運転終了,使用済み燃料の安全な冷却保管,原子炉を解体しない方法での廃炉を求める訴訟を静岡地方裁判所へ提起しました。

13名の市民原告の方,たくさんのサポーターの方,それと30名を超す弁護団の弁護士らが静岡地裁へ集まって訴状を提出しました。
その後,県弁護士会館にて記者会見を行いました。記者会見では,鈴木団長,河合団長,事務局長らのあいさつの後,市民原告,弁護士原告らが,それぞれ原告となった理由などをお話ししました。

記者会見に引続いて行われた報告集会では,参加した原告全員がそれぞれ発言し,もし今何もしなければ,自分の孫に,子どもに,なぜあのとき浜岡にNOと言ってくれなかったのかと問われても顔向けができないと考えたなどの熱い想いをお話しいただきました。

弁護団の多くも静岡県民です。生活の場,生命そして未来を守るために静岡地裁で全力で闘ってまいります。今後とも応援をお願いいたします。


「浜岡原発を全部廃炉にして 子どもたちに安心の未来を」私たちの願いです。