【2025年5月15日】口頭弁論期日が開催されました
<口頭弁論期日>
2025年5月15日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。
被告は、「準備書面(49)」、「準備書面(50)」及び「準備書面(51)」を提出しました。
◎被告の準備書面の口頭説明◎
南海トラフの知見を入れて、耐震設計を改めて行う。
十分な耐震安全性を構築する。
プレート間地震について、基準地震動を作成して耐震設計し、必要に応じて耐震補強をする。
原子炉設置変更許可などの対応をして、運転再開の予定である。
また、被告から、以下の現状報告がなされました。
◎安全性対策工事の進行状況◎
放射線測定モニターについて、御前崎市などの点検を受けた。
◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎
建屋の耐震設計などについてであった。
裁判所から、被告に対して、3、4号機の申請状態が異なっているが、後々一括して認可を受ける想定と聞いているが、との問いかけられました。
被告は、以下の回答をしました。
浜岡の3、4号機は、ツインプラントではなく、別々に設計してきたものである。共通する審査項目について審査を受けてる
共通でないものについてはこの場で正確には言えない
裁判所からは、被告に対し、プラント班が主だと思うが耐震班が全く同じか疑念あるのでその説明をとのことでしたので、被告は検討することとなりました。
<記者会見>
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
また、この日は、河井先生が期日にもいらして、記者会見で以下の話もされました。
期日のピッチが早い。他の裁判では、再稼働許可の前に判決を書きたくないという傾向があるが、この裁判は裁判長がその前に書く気かもしれない、大詰めである。
南海トラフの警告があるにも関わらず、一番危険度の高い原発で、重要な裁判である。
中電は、自分で評価して大丈夫と言う。
第一次浜岡原発訴訟は、17年前に地裁で負けて東京高裁に係属した直後に3.11が起こった。進行もも半年に一回程度。
裁判での事実認定は、地裁及び高裁での2回勝負だが、第一次訴訟では3.11後は高裁のみ。
全国の流れはよろしくない。あらゆる文明の利器には危険性があり、それを許すかは社会通念によるが。
津波と地震が来るのは中電は争わないが、その規模を予想することは科学的にできないことなのに。
2~3000億円電力量と国民の生命のどちらが大事か。
裁判所は行政の審査を待たずに決めるべきこと。気概は大事。
裁判官も不安があるのだろう、判決後に行政がOKを出したら、わかってないと言われかねないことを。
浜岡原発は今だったら絶対作らない場所にある。
取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。
<次回の裁判期日>
次回の裁判は、令和7年7月17日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の期日の予定>
・令和7年9月11日(木) 午前10時30分
・令和7年11月20日(木) 午前10時30分
・令和8年1月22日(木) 午前10時30分
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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