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浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
弁護団を応援したいという気持ちを持って下さった方は、ぜひ「サポーター」として協力をお願いいたします。(サポーターの説明はこちら
裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

【予定】10月25日(木)第6回口頭弁論期日が開催されます

2012 年 10 月 22 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟の第6回口頭弁論期日が以下のとおり開催されます。

日時 10月25日(木)10時30分から
場所 静岡地方裁判所 201号法廷

傍聴はどなたでも可能です。
ただし、傍聴希望者多数の場合は傍聴券交付にあたって抽選が実施され(※)、入廷できない可能性があります。

審理終了後は、静岡県弁護士会3階(静岡地方裁判所敷地内)において記者会見を行い、同じ場所で(県弁護士会3階)報告集会を予定しています。
報告集会は、原告でなくても、弁護団を応援して下さる方はどなたでも入場いただけますので、ぜひご参加下さい。

(※)傍聴券交付情報は期日直前に裁判所のホームページで公開されます。

【参考】前回(第5回口頭弁論期日)は以下の通り案内がありました。
日時・場所; 2012年8月2日 午前10時10分 静岡地方裁判所北側玄関前(雨天の場合は同裁判所地階道交室)
事件名; 浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求事件 平成23年(ワ)第886号
備考; 当日,午前10時05分までに集合場所に来られた方を対象に抽選します。駐車用スペースに限りがありますので,できる限り公共の交通機関をご利用ください。(身体の不自由な方については,駐車スペースを用意しています。)

【予定】浜岡原発5号機再稼働禁止仮処分申立人募集説明会行います

2012 年 10 月 22 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

私たちは、中部電力に対し「本裁判の結論が出るまでは浜岡原発5号機の再稼働をしない」ことを求める仮処分の申立人(※正式には「債権者」と呼びます)を募集します。
仮処分申立人募集説明会にぜひお越しください。

仮処分申立人募集説明会日時・会場等
(入場はもちろん無料、途中入場も可能です)

10/28(日)14:00~16:00(開場13:30) 持ち物 認め印
   静岡会場 静岡県弁護士会館(静岡地方裁判所構内)
   浜松会場 静岡県弁護士会浜松支部会館(静岡地方裁判所浜松支部近く)
   沼津会場 沼津市民文化センター(市役所近く) ←会場を変更しました

国内在住の20歳以上の方であれば、誰でも参加可能です。
仮処分申立て実費(印紙代実費)として2000円のみご負担いただきます(詳しくは説明会場にて)。

駐車場の確保をしておりませんので,お近くのパーキングか公共交通機関をご利用下さい。

呼びかけ人
「浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団」

仮処分申請について変更のお知らせ

2012 年 10 月 22 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

私たちは、中部電力が浜岡原子力発電所の再稼働を計画している現状をみて、浜岡原発の再稼働を禁ずる仮処分の申請をしなければならないと考えています。先に皆さんに公表した説明では、3,4,5号機の再稼働を阻止するための仮処分の申立てをするとしていました。

できるだけ沢山の方々に参加してもらいたいということで、先日の10月17日に静岡県内3か所で説明会を開催しました。その説明会で、3,4号機についての仮処分事件が東京高等裁判所に係属しているので、その事件の債権者(申立人)は、今回の申立人にはなれないとの方針を説明しました。ところが、先の仮処分事件の申立人の方々から、今回の仮処分事件についても申立人になりたいという要望が寄せられました。そのような要望を受け、弁護団会議で検討しました。「3,4号機の仮処分については、東京高等裁判所の判断を待てばいいのではないか。今回の申請は、5号機に限定したらどうか。」との意見が多く出て、協議の結果、今回の仮処分申請は、5号機に限定することと決まりました。 この投稿の続きを読む »

【予定】10月17日,10月28日仮処分申立人募集説明会を行います

2012 年 10 月 11 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

私たちは、中部電力に対し「本裁判の結論が出るまでは浜岡3、4、5号機の再稼働をしない」ことを求める仮処分の申立人(※正式には「債権者」と呼びます)を募集します。
仮処分申立人募集説明会にぜひお越しください。

仮処分申立人募集説明会日時・会場等
(入場はもちろん無料、途中入場も可能です)

10/17(水)18:30~20:30(開場18:00) 持ち物 認め印
   静岡会場 あざれあ(JR静岡駅から国道1号沿いに西へ徒歩9分)
   浜松会場 浜松市地域情報センター(浜松合同庁舎・裁判所の南側)
   沼津会場 沼津市民文化センター(市役所近く)

10/28(日)14:00~16:00(開場13:30) 持ち物 認め印
   静岡会場 静岡県弁護士会館(静岡地方裁判所構内)
   浜松会場 静岡県弁護士会浜松支部会館(静岡地方裁判所浜松支部近く)
   沼津会場 沼津市民文化センター(市役所近く) ←会場を変更しました

国内在住の20歳以上の方であれば、誰でも参加可能です。
仮処分申立て実費(印紙代実費)として2000円のみご負担いただきます(詳しくは説明会場にて)。

駐車場の確保をしておりませんので,お近くのパーキングか公共交通機関をご利用下さい。

呼びかけ人
「浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団」

【追記】
チラシはこちらからご覧いただけます。

【2012年10月11日】浜岡原発再稼働の県民投票条例否決を受けて

2012 年 10 月 11 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

私たちは、条例制定の直接請求に必要な有権者の50分の1(約6万2000人)を大幅に上回る16万5127人の方々の署名が尊重され、中部電力浜岡原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票条例が制定されることを期待していました。

しかし、残念ながら、静岡県議会は、条例案を否決しました。修正案も否決しました。16万5127人という大勢の方々が、浜岡原発の再稼働について、自分たちの声を直接表明できる住民投票条例を制定したいと直接請求したのですから、この県民の声が尊重され、必要な修正をして条例が制定されると期待していました。本日の議会の審議結果は、実に残念です。

「原発」は、国策だから住民投票になじまないということで否決されたのであれば、それは問題です。福島第一原発の事故を経験した後である今日では、国の政策を信頼せよというだけでは、私たち住民は納得できません。自分たちに重大な危害が及ぶおそれのある「原発」について、どうしたいかという意見を、私たちは、表明できるべきです。重大な問題だからこそ、議員任せにしないで自分たちで決めようとすることができるべきです。議員や首長の選挙では、「原発」が争点になったとしても、それだけが決め手になる訳ではありません。「原発」だけについて意見表明できる住民投票が実施できないことは残念でなりません。

では、県民投票ができないのであれば、自らの声を裁判所に届けようではありませんか。

私たち浜岡原発運転終了・廃止等請求弁護団は、昨年7月1日に静岡地方裁判所に浜岡原発の3~5号機の運転終了、使用済核燃料の安全な保管などを求める本訴を提起しています。
先日もお話ししたとおり、この裁判で、中部電力は、今年8月末に公表される内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の第2次報告のデータを入手し、それを検討しないと安全性についての主張ができないと言っています。それでいて、18mの防潮堤の工事を続けています。結局、中部電力は、訴訟の引き延ばしをしている間に防潮堤を完成させ、訴訟の結論が出る前に再稼働させようとしているのです。

中部電力が、今やっている津波対策ができたとして、浜岡原発の再稼働をしようとすることは間違いありません。私たちは、中部電力に「本訴(昨年7月1日に起こした裁判です)の結論が出るまでは、浜岡原発3、4、5号機の再稼働をしない」ことを求める仮処分の申請をしなければならないと考えています。

私たちは、できるだけ沢山の方々に、仮処分の申立人(「債権者」とよびます。)として参加してもらいたいのです。再稼働を認めないという意見を持つ方々がこんなに沢山いるのだということを仮処分申請という形で中部電力に突き付けましょう。

※ 仮処分申立人(債権者)募集説明会の日時場所はこちらです。

【2012年9月20日】仮処分申立てについて記者会見を行いました

2012 年 9 月 28 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

2012(平成24)年9月20日に行った記者会見要旨

私たち浜岡原発運転終了・廃止等請求弁護団は、昨年7月1日に静岡地方裁判所に浜岡原子力発電所の3~5号機の運転終了、使用済核燃料の安全な保管などを求める本訴を提起しました。昨年3月11日の福島第一原子力発電所の事故により、原子力発電は人力では制御できないものであること、電力会社が想定している値をはるかに超える地震動や津波が原子力発電所を襲うことが現実にあること、原子炉を冷やし続けることができなければ炉心溶融を引き起こし、途轍もなく大量の放射性物質が環境にまき散らされ、多くの人々が故郷を、生活基盤を失うことを知りました。 この投稿の続きを読む »

【2012年8月2日】第5回口頭弁論期日が開催されました。

2012 年 8 月 3 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

8月2日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、第5回口頭弁論期日が開かれました。

被告からは準備書面3、原告からは準備書面4がそれぞれ提出されました。
(原告が提出した準備書面4はこちら
日本で原子力発電を選択する必要性がないことを論証しています。

内閣府が設置した「南海トラフの巨大地震モデル検討会」は、今年3月31日に第一次報告を発表し、その中で、一般防災用として、南海トラフの連動地震が発生した場合のマグニチュードは「9.0以上」、静岡県付近では「震度7」、浜岡原発が立地する御前崎市付近での津波高は「21m」を想定しています。
(「南海トラフの巨大地震モデル検討会」のホームページはこちらからご覧下さい。)

私たちはこの第一次報告を受け、中部電力に対し、浜岡原子力発電所では「震度7」の地震動や「津波高21m」を想定した対策を取っているかを問いました(前回提出した原告準備書面3はこちら。求釈明事項はP52以下。)。

中部電力の回答は、結論的には、「現時点で「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の第一次報告(震度7、津波高21m)を踏まえた対策は取っていない」というものでした。

また、中部電力は、被告準備書面3において、
「被告は、原子力安全・保安院の指示に基づき、東北地方太平洋沖地震の知見を踏まえた本件原子力発電所の地震動及び津波の影響に関する安全性評価を実施することとしている。この評価は、平成23年8月に内閣府に設置された「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が平成24年3月31日に公表した第一次報告に用いられたデータ及び同検討会が同年8月下旬に公表する予定の追加検討結果についてもそれらに用いられたデータの提供を受け、それらの内容を確認し、本件原子力発電所で想定すべき地震動及び津波について検討したうえで行う予定である。」と述べています。
つまり、データ入手も、検討も、これからだ、というのです。

しかし、中部電力は、再稼働を前提に、電気料を原資とした巨費を投じて防潮堤の工事を続けています。

私たちは、中部電力に対し、追って、「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の検討結果によっては、浜岡原発の廃炉を検討する余地があるのか否か等について、さらに釈明を求める予定です。

次回の裁判は、10月25日(木)10時30分~と指定されました。
今後とも応援をよろしくお願いいたします。

【予定】8月2日(木)第5回口頭弁論期日が開催されます。

2012 年 8 月 1 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟の第5回口頭弁論期日が以下のとおり開催されます。

日時 8月2日(木)10時30分から
場所 静岡地方裁判所 201号法廷

傍聴はどなたでも可能です。
ただし、傍聴希望者多数の場合は傍聴券交付にあたって抽選が実施され(※)、入廷できない可能性があります。

審理終了後は、静岡県弁護士会3階(静岡地方裁判所敷地内)において記者会見を行い、同じ場所で(県弁護士会3階)報告集会を予定しています。
報告集会は、原告でなくても、弁護団を応援して下さる方はどなたでも入場いただけますので、ぜひご参加下さい。

(※)傍聴券交付情報が裁判所のホームページで公開されています。以下は裁判所ホームページからの転載です。

日時・場所; 2012年08月02日 午前10時10分 静岡地方裁判所北側玄関前(雨天の場合は同裁判所地階道交室)
事件名; 浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求事件 平成23年(ワ)第886号
備考; 当日,午前10時05分までに集合場所に来られた方を対象に抽選します。駐車用スペースに限りがありますので,できる限り公共の交通機関をご利用ください。(身体の不自由な方については,駐車スペースを用意しています。)

【予定】7月7日(土)浜岡原発に関する勉強会を開催します。

2012 年 7 月 5 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

7月7日(土)午後6時から、県内の超党派議員の勉強会である「原発・新エネルギー検討勉強会」と当弁護団との共催で、下記の通り勉強会を行います。
議員と弁護士向けの勉強会ですが、一般の方にもご参加いただけますので、関心のある方はお気軽にご参加ください。
               記
タイトル  浜岡原発訴訟(東京高裁)の論点
       ~今、浜岡の法廷では何が問題とされているのか~
日時   2012年7月7日(土)18時00分~20時00分
      (開場17時45分)
会場   静岡県産業経済会館(日赤病院隣り)大会議室
資料代  一般無料 議員及び弁護士は1,000円(当日支払い)
事前申込 不要
講師   弁護士海渡雄一(かいど・ゆういち)氏
講師プロフィール  1981年弁護士登録、30年間にわたって、もんじゅ訴訟、六ヶ所村核燃料サイクル施設訴訟、浜岡原発訴訟、大間原発訴訟など原子力に関する訴訟多数を担当。1990年から日弁連公害対策環境保全委員会委員、2010年4月から2012年5月まで日弁連事務総長。著書に『原発訴訟』(岩波新書2011)。

浜岡原発の運転差止等については、現在、東京高裁、静岡地裁静岡本庁、同地裁浜松支部の3つの裁判所が審理をしています。
このうち東京高裁での審理(平成14年に起こされた浜岡原発の運転差止を求める仮処分及び翌15年に起こされた訴訟の控訴審)は、浜岡原発再稼働の前に高裁が判断を示すのではと報道がされているとおり、大詰めを迎えています。
そこで、この訴訟の住民側代理人である海渡雄一弁護士に住民側主張のエッセンスを解説していただきます。従来の原発訴訟の判断枠組みの問題点とあるべき枠組み、浜岡原発の具体的危険性など、司法の場で凝縮された論点は、我々が浜岡原発を考える上でも必ず検討すべき事項です。ぜひご参加ください。

【2012年5月17日】第4回口頭弁論期日が開催されました。

2012 年 5 月 21 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

5月17日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、第4回口頭弁論期日が開かれました。

裁判長が交代したため、従来の弁論の内容を引き継ぐ「弁論更新」手続きが行われました。
原告側は、この手続きを利用して従前の主張の一部を口頭で説明しました。具体的には、①福島第一原発事故を経た今、従来の安全審査、安全評価は無効となったこと、②原子力発電所では、地震や津波により、配管破断・冷却材喪失事故(LOCA)が生じる危険性があること、③浜岡原発は、想定東海地震の震源域の真上、津波の集中が予想されている世界一危険な場所に立地していること、④浜岡原発の半径20キロ圏内(福島第一原発事故では警戒区域)には、東名高速道路、東海道新幹線、静岡空港があり、人口や産業も多く、浜岡原発で事故が発生すれば大きな被害が予想される上、南西方向の風が吹いているので首都圏にも甚大な被害が予想されることなどです。
また、今回原告が提出した書面から、⑤報道によれば静岡県民の多くが再稼働に反対し、静岡県内35市町議会のうち24市町議会、18市町の首長が、浜岡原発の再稼働を認めていないと評価できることも主張しました。

期日では、被告準備書面(2)、原告準備書面3がそれぞれ提出されました。

原告が提出した「準備書面3(原告準備書面3はこちら)」では、被告が前回提出した2月29日付被告準備書面(1)に対し、被告の安全性の備えの基本が、福島第一原発事故を経た今でも同事故前の枠内にとどまっていることを批判しました。

その上で、被告に対しては次の事項を質問しました。
まず、地震動について、(1)浜岡原発3から5号機の設計段階において、震度7の地震が耐震設計上考慮されているか、(2)現段階においてはどうかです。
また、津波については、(1)浜岡原発の津波対策は、21mの津波高を想定したものか、(2)遡上高について具体的に検討しているかなどを質問しました。
さらに、スクラム(原子炉に異常が発生した場合に原子炉を緊急停止させること)については、震度7の地震に襲われた等の想定でスクラムが成功するかをシミュレーションしているかを質問しました。
この質問は、内閣府に設置された「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が2012(平成24)年3月31日「南海トラフの巨大地震による震度分布・津波高について(第一次報告)」を発表し、南海トラフの連動地震が発生した場合、そのマグニチュードは9.0以上、静岡県付近では震度7、御前崎市付近では21mの津波が発生すると想定したことを受けてのものです。被告の回答に注目したいと思います。

次回の裁判は2012年8月2日(木)午前10時30分からと指定されました。
今後とも応援をよろしくお願いいたします。