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浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
弁護団を応援したいという気持ちを持って下さった方は、ぜひ「サポーター」として協力をお願いいたします。(サポーターの説明はこちら
裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

【2022年1月20日】第48回口頭弁論期日が開催されました

2022 年 4 月 18 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2022年1月20日】第48回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第48回口頭弁論期日>

2022年1月20日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第48回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面49」と、「証拠説明書32」及び証拠類を提出しました。

以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面49の口頭説明◎

静岡県の被害想定を踏まえた主張である。3・4号機についての基準地震動であるが、被告は最大加速度1200ガルとするが、県の想定踏まえると不十分である。
県の想定はもっと具体的であり、4ページ引用の地表の最大加速度の分布で、一番色の濃い色のところが1500ガル以上である。浜岡原発あたりも一番濃い色となっている。地表と基盤面の加速度の違いであるが、300ガルまでは地表の方が大きく、300~400ガルで同程度、それ以上は逆転する。したがって、1000ガル以上を想定しているなら、基盤面の方が地表面より大きい。


さらに、被告提出の「文書提出命令について」において、地盤面の写真につき著作権を理由に開示すること認めないとしています。
これに対して、我々は猛抗議しました。すなわち、安全性に関する資料はフルオープンにするのが普通であること、基板面の写真についてどう思想文芸芸術にあたるのか、安全ならなぜ正々堂々と開示しないのか、などです。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

安全性対策工事について、新たに水位計を設置した。
主蒸気逃し安全弁について点検確認した。結果はホームページで公開している。



◎原子力規制委員会の審査状況◎

4号機の審査状況について、プレート間地震による津波評価については、より厳しいやり方で評価する。


ここで、我々は、切り切られの件については、被告からの主張は4年出てないこと、しかしこの件については被告は原子力規制委員会からの質問にはすぐ答えていること、司法を軽視しているのではないかと指摘しました。我々は、被告はいつまでに主張を出すのか、裁判所に対してもきちんと指揮してほしいことを伝えました。


<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

我々は、上記期日で述べた、被告が主張を4年以上(具体的には4年半)出していないことに対し、裁判所がきちんと指揮してほしいことを伝えました。我々は、裁判所に対しても、被告に対して期限を切ってほしいことをここ1年言ってきています。裁判所の訴訟指揮もおかしいのではないか、進行協議という閉ざされたところでやっているからおかしくなるのではないか、弁論でフルオープンでやりましょうと伝えました。
しかし、裁判所も、これには明確には答えず、期限は切らないので双方協力してといった旨でした。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2022年1月20日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ご質問もいただき、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和4年4月19日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和4年7月19日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和4年11月1日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2021年10月19日】第47回口頭弁論期日が開催されました

2022 年 4 月 18 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2021年10月19日】第47回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第47回口頭弁論期日>

2021年10月19日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第4
7回口頭弁論期日が開かれました。



被告は、
「原告準備書面46及び48における「求釈明」に対する回答」、及び、「準備書面36」を提出し、この準備書面について、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎被告準備書面36の口頭説明◎

装填整理案とのつながりがわかりやすいように、これまでの主張の要旨である。


また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎原子力規制委員会の審査状況◎

「準備書面36」の4ページのとおり、断層の調査について検討している。この訴訟においては、被告の評価が固まった段階で主張反論する。
7月以降の審査会合は7月16日の一回であり、地震動についてである。プレート間地震について引き続き調査する。


◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機について、8月4日、中央制御室、格納容器ベント等について、静岡県及び御前崎市の点検及び確認を受けている。
3号機及び5豪鬼については、特に追加することはない。
緊急事態宣言下では、点検確認は行われていない。




<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

私たち原告は、地盤について、被告は会社の評価が固まるまで出せないとのことだが,せめていつまでに出すか決めてほしいと伝えました。
すると、裁判所より、審査の関係があるので、とのことで、被告に対し、以前からお願いしている強震動生成域の件の状況が尋ねられました。

被告の回答としては、強震動生成域、活断層、津波、防潮堤について引き続き検討しているが書面提出の時期は特定できない、主張できる状態になったら必ず主張する、とのことでした。また、原告からの文書提出命令の申立に対する対応は行うとのことでした。

また、原告より、審査会合で開示されているパワーポイントの写真について、地質学者の先生から解像度の問題指摘されたので開示されたいと伝えました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2021年10月19日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ご質問もいただき、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和4年1月20日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和4年4月19日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和4年7月19日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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【2021年7月13日】第46回口頭弁論期日が開催されました

2021 年 7 月 13 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2021年7月13日】第46回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第46回口頭弁論期日>

2021年7月13日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第46回口頭弁論期日が開かれました。




私たち原告は、「準備書面48」と、「証拠説明書31」及び証拠類を提出しました。

以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面48の口頭説明◎

原告の「準備書面46」で行った、クリフエッジについての求釈明の補足である。


被告からの準備書面の提出はありません。

被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機について、4月から6月まで毎月、静岡県及び御前崎市の点検及び確認を受けている。4月はフィルタメントの設備について、5月及び6月は、使用済み燃料プールについてだった。

◎原子力規制委員会の審査状況◎

プレート間地震による津波に関し、東北の日本海溝で用いられた知見を、南海トラフに適用するにあたり、そのパラメータについて継続審議となった。
H断層系について、H8断層の正常性データなどを出すようにとの指示で、継続審議となった。


<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告として、請求の趣旨については、現状ではそのままでと伝えました。

また、従前の争点整理表は、裁判所が整理したものでしたが、今般、被告が作成した争点整理表が出されました。この整理について、原告の方でチェックすることになりました。

さらに、原告が約4年前に提出した、活断層に関する「準備書面32」に対し、今まで被告の反論が出されていません。

このことは、原告から、再三、被告にも、また訴訟指揮権を有する裁判所にも、被告が早く反論を出すように求めてきました。

今回も、裁判所は被告に対してこの反論の書面の締切を設けなかったことから、原告から、裁判を受ける権利を定めた憲法(32条)に違反するのではないかと伝えました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2021年7月13日 記者会見要旨

この場でも、活断層について、既に4年間も、被告から反論の書面が出されていないことは憲法違反であることをお伝え致しました。



取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ご質問もいただき、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和3年10月19日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和4年1月20日(木) 午前10時30分
その次の期日:令和4年4月19日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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【2021年4月27日】第45回口頭弁論期日が開催されました

2021 年 5 月 1 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2021年4月27日】第45回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第45回口頭弁論期日>

2021年4月27日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第45回口頭弁論期日が開かれました。



年度が代わり、裁判官の交代がありました。

今回は、原告及び被告双方、準備書面の提出はありません。

裁判官から、原告及び被告の双方に対し、今後の準備書面の準備の状況を聞かれました。

私達は、クリフエッジについて補充すること、及び、アスペリティに関して大飯原発訴訟の判決を分析することを伝えました。

被告は、敷地内断層や津波について、技術的検討を進めている、主張についてもう少し猶予がほしい、いつということは難しいと述べていました。



続けて、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機について、内部溢水対策、非常用ガス処理系統について、御前崎市立ち会いの下、静岡県による点検を受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の審査◎

断層の活動性評価、H断層系が活動していない等について、被告から説明した。
委員会からは、被告に対し、H8断層系について正常の追加データを出すように、H9断層について地層の年代評価を出すように、また、平成21年の駿河湾地震について地震動増幅効果等をまとめて資料化するように言われた。


<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告として、請求の趣旨について、追加するかを検討している旨を伝えました。

また、期日間で、被告から写真を開示してもらいましたが、原告からもう少し大きいものをという希望がありますが、被告からは渡した写真を引き伸ばしてほしいとのことでした。

争点整理表の整理について、裁判所は被告に対し、被告の整理分についての進捗を尋ねたところ、被告は、7月に提出したいとのことでした。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2021年4月27日 記者会見要旨

記者の方からは、熱心なご質問をいただきました。


取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和3年7月13日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和3年10月19日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和4年1月20日(木) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2021年2月9日】第44回口頭弁論期日が開催されました

2021 年 5 月 1 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2021年2月9日】第44回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第44回口頭弁論期日>

2021年2月9日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第44回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面46」「準備書面47」、及び「証拠説明書30」及び証拠類を提出しました。

被告は、「準備書面(35)」を提出しました。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎原子力規制委員会の審査◎

地震動の増幅について、地盤増幅特性の評価について、手法については可とされた。
震源を特定し、増幅の有無それぞれについての評価結果についてコメント求められた。
また、プレート間地震の津波評価や、敷地の地質構造におけるH断層系の代表性の話が出た。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告は、廃炉方法について検討中であることを伝えました。

また、原告は被告に対し、クリフエッジに関する求釈明を出していますが、被告から、求釈明と訴訟物との関連性、特に運転差し止め請求との関連性を明らかにしてほしい旨が出たので、原告として補充書面を出すと伝えました。

裁判所から、被告に対し、原告が求めている写真の開示について聞いたところ、被告は、開示しないが、念のために検討するとのことでした。

争点整理表については、若干の整理をしました。また、被告が、原子力の安全性に関する考えを説明しました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2021年2月9日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和3年4月27日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和3年7月13日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和3年10月19日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2020年12月3日】第43回口頭弁論期日が開催されました

2021 年 4 月 27 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年12月3日】第43回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第43回口頭弁論期日>

2020年12月3日午後3時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第43回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面45」を提出しました。

私たち原告は、裁判所に対し、進行についての意見を述べました。
すなわち、建屋直下の断層について、被告が敷地内では活断層ではないと主張しているところ、原告は平成29(2017)年6月に活断層だと主張している(原告「準備書面32」)。被告はさらなる反論について、社内の意見がまとまってないとして、もう3年と146日もその反論していない。これは異常な時間である。裁判所には当たり前の訴訟指揮をしてほしい旨を強く抗議しました。



私たちは、今回提出した「準備書面45」について、以下のように口頭での補足説明を行いました。

アスペリティ(強振動生成域)について、原告は既に2012年の「準備書面5」
で主張しています。
それからもう8年も経過したにも関わらず、被告からは認否(相手の準備書面上の個々の主張について認める・認めないを明らかにすること)がまだなされていません。


被告からは、「準備書面(34)」が提出されました。


被告は、この書面について、以下のように口頭での補足説明を行いました。

平成26年に被告が公表したロードマップについて、新規制基準が策定される以前に原子力安全・保安院(当時)の指示によるストレステストは実施していない。また、新規制基準に則っての安全性工場評価も実施する段階にはなかった。したがって、ロードマップでは、安全性向上評価を行う時期については見込みを記載したものである。
また、クリフエッジを特定しなければ原子力発電所の安全を確保できないというものではない。


裁判所は、被告に対し、訴訟の準備状況を聞きました。
被告は、敷地内断層の安全性について、順に検討して、固まったら主張立証すると答えました。H断層系に属する各断層の性状のデータについては今検討しているとのことでした。
また、津波については評価を検討しているとのことでした。

裁判所は、被告の準備状況について、遺憾と述べました。

原告としては、裁判所が遺憾を表明されたことは評価すると述べました。
さらに、原告は、被告が原子力規制委員会ではコメントしていることについて、訴訟ではしてないことについて、司法が被告によって軽んじられている旨を述べました。
原子力規制委員会と裁判所とは別の判断でもよいことだし、ドイツのメルケル首相は原子力発電所を全部廃止した旨も述べました。



最後に、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機の再循環ポンプと耐震性について、御前崎市立ち会いの下、静岡県による点検を受けた。
被告のホームページで公開している。
3号機及び5号機については特に無い。

◎原子力規制委員会の審査◎

敷地の地質構造について、H断層系について概ねの理解を得られた。


<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告から被告に対し、原告「準備書面45」の求釈明について、答えてほしい旨述べました。被告は書面を提出するとのことでした。

争点整理表について、裁判所から、原告に対し、請求の趣旨について整理の示唆がありました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年12月3日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和3年2月9日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和3年4月27日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和3年7月13日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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【2020年9月29日】第42回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 9 月 29 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年9月29日】第42回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第42回口頭弁論期日>

2020年9月29日午後3時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第42回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面44」、及び「証拠説明書29」を提出しました。

私たち原告からは「準備書面44」について、以下のように口頭での補足説明を行いました。

クリフエッジ(プラントの状況が急変する地震,津波等の負荷のレベル)について、主張をしました。

クリフエッジについては、原告の2014年7月23日付「原告準備書面23」でも主張しています。

被告からは、クリフエッジのリスクの評価についてのスケジューリングが、2016年末から未だなされていません。

原告としては、被告に、スケジュールが特定されているなら出してほしいし、スケジューリング中であるとか、スケジュールが徳手しないのであれば、いずれか回答してほしい旨を伝えました。

また、原告は、被告に対し、炉心溶融の対策について再三指摘していますが、被告は原告の想定するものは起きないとしており、原告としてはきちんと回答してほしい旨を伝えました。


被告は、私たち原告からの「準備書面44」には、次回反論するとのことでした。





また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機の原子炉格納容器シヤラグ補強工事について、御前崎市立ち会いの下、静岡県による点検を受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の審査◎

地震動において、地盤の増幅特性について、被告から説明した。
敷地の地盤における活動性の評価については、H断層が代表できると説明し、概ね了解を得られた。
今後、被告は、プレート間地震による津波評価の準備を進める。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

争点整理表について、裁判所から若干の整理がありました。

原告としては、被告が原告の主張に対する反論をせず、被告独自の主張をしている旨の指摘を行いました。


また、原告は、活断層などの争点について、被告から1年(以下に述べる記者会見の際に、3年であることがわかりました)主張が出ていないことを指摘し、裁判所に被告に釈明してほしいことを強く訴えかけました。

しかし、裁判所は、被告の主張を待ちたい旨を述べました。

これに対し、原告は、他の裁判だったら、1年も主張が出てこない場合は裁判所の訴訟指揮で主張の機会が切られ、結審されて判決が出されることもあるのに、なぜこの訴訟だけこうなのか、と更に裁判所に対し、適切な訴訟指揮を求めました。

けれども、裁判所は、特に被告に対し主張の期限などを切ることなく、被告には出してほしい旨を伝えることに終始されました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年9月29日 記者会見要旨

上記の進行協議期日を踏まえ、被告が活断層などの争点について、年単位で主張を出していないこと、それに対する裁判所の訴訟指揮への疑問などをお伝えしました。
記者会見の際、記録を見返すと、3年に渡って被告から反論がないことがわかりました。
このようなことは、他の訴訟では全く考えられないことで、他の訴訟では裁判所の訴訟指揮で主張の機会が切られてしまうのに、なぜこの訴訟だけなのかという強い疑問をお伝えしました。

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年12月3日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和3年2月9日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和3年4月27日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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【2020年7月7日】第41回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 9 月 18 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年7月7日】第41回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第41回口頭弁論期日>

2020年7月7日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第41回口頭弁論期日が開かれました。

コロナ禍で、本来予定されていた期日が延期され、この日となりました。

また、裁判体が変わったので、弁論の更新がなされました。

今回は、原告被告とも、準備書面の提出はありません。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

コロナの感染防止対策を取りながら、保安業務を行っている。
安全性向上対策工事は、4月以降、必要な人員に限って行った。6月以降は、注意しながら、通常人員で行っている。
2月から6月にかけて、4号機の蓄電池、復水器耐震補強工事、安全パラメータ伝送装置の設置について、静岡県御前崎市からチェックを受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の審査◎

審査会合において、プレート間地震の地震動に関しては、概ね了承された。
津波、火山活動、海底地すべりについても、概ね評価を受けた。

なお、原告は、被告の宿題である敷地直下の問題については、約一年持ち越しされていることを指摘しました。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

被告の反論が、原告準備書面32と防潮堤に対するものが出てないので、予定を問われました。
被告は、敷地内の断層の評価と津波評価を続けており、それが固まったらとなるが、いつとは言えないとのことでした。

裁判所は、被告に対し、訴訟が長くなってるので、準備を促しました。

また、争点整理表について、裁判所として埋めてほしいところを当事者に指摘しました。

<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年7月7日 記者会見要旨

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年9月29日(火) 午後3時30分※時間ご注意!※@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和2年12月3日(木) 午前10時30分
その次の期日:令和3年2月9日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2020年2月4日】第40回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 8 月 31 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年2月4日】第40回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第40回口頭弁論期日>

2020年2月4日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第40回口頭弁論期日が開かれました。

被告は、「原告準備書面43について」という書面を提出しました。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

11月以降 4号機 サプレッションチェンバーを支持するボックスサポートの耐震工事や水素濃度計の設置工事等を行い、静岡市・御前崎市から点検を受けた。
被告ホームページで公表している。
3、5号基は追加して説明することなし。

◎基準適合検査

11月の期日以降、審査会合において、地震、地盤、津波の自然現象について検討された。

プレート間の地震動評価について、震源断層の破壊が分岐して、震源断層に電波したケースについて、会合において被告から説明した。
また、震源モデルについてパラメータスタディが指示された。

敷地の地質構造について、4月の審査会合のコメントを踏まえ、H断層の根拠についてデータを整理した。また、活動時期の前後関係等を整理した。
敷地内の断層について、H断層系を代表して考えてよいか、審査続行となった。
H9断層の活動性の評価について、特に異論はなかった。

津波関係について、地震以外の津波については、今回開かれていない。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

争点整理表の組みなおし(重複の可能性のある項目の整理など)が検討されました。
原被告間で主張がかみ合っているかどうかの部分についても検討がなされました。

また、被告から提出されるべき書面の進捗状況(敷地直下の活断層など)について、裁判所から被告に対して問いかけがあり、被告からいつ提出ができるかまだわからないなどの説明がありました。

原告から、被告がいつまで経っても出せないことや、主張も変化してきていることに対して、疑問を呈しました。

<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年2月4日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年4月23日(木) 午前10時※時間ご注意!※@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和2年7月7日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和2年9月29日(火) 午後3時30分※時間ご注意!午後です※

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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【2019年11月19日】第39回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 8 月 4 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

<本訴の第39回口頭弁論期日>

2019年11月19日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第39回口頭弁論期日が開かれました。

私たち原告は、以下の書面を陳述しました。

◎原告「準備書面43」の補足説明◎

中電の津波の想定は低すぎる。

県の想定では、沖合30mで津波の高さ19mである。

中央防災会議や県の津波のシミュレーションでは、津波の第1波は、砂丘堤防を遡上し、防波壁で最大津波高(T.P)20.7mである。
また、波が戻っていくとき、 取水塔付近でT.P20.4mである。

また、被告から、4号機の工事や点検の状況の報告が、以下のようになされました。

審査の状況として、8月以降は、9月6日に審査会合があった。
地震以外の要因による津波の評価は、火山や海底地すべりによるものについて、審査続行である。
敷地の地質構造については4月12日、プレート間地震については5月の審査会合で行われる。
H断層の分布、整理、H断層の形成要因の検討が続行。
地震動評価は近々やる予定である。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

争点整理が行われました。

①強振動生成域
  裁判所からどの争点に位置付けるかの問いかけがありました。
  原告側で、強振動生成域について何が問題かを明らかにすることになりました。

②枝分かれ断層
  原告側でどう具体化するのかなど、検討することとなりました。

また、裁判所は、被告に対し、建屋の下の断層について、原告の「準備書面32」へ反論するように促しました。

また、被告の準備に関し、津波に関する原告の「準備書面41」及び「42」に対しての話になりました。
被告は、地盤については重要な論点だが、敷地内活断層については自社内で評価中であり、主張する時期は未定と答えました。
津波については、津波の評価ができてからで、反論については未定と答えました。

被告は、原告の「準備書面43」については、「41」、「42」とは別に回答するが、時期は未定であると答えました。

原告は、敷地内断層については、前々から反論を促しているので、審査の通りというのではなく、訴訟の中で主張すべきと伝えました。

津波と活断層については、原告側も補充があればすることになりました。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年11月19日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年2月4日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和2年4月23日(木) 午前10時※時間ご注意!※

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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