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浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
弁護団を応援したいという気持ちを持って下さった方は、ぜひ「サポーター」として協力をお願いいたします。(サポーターの説明はこちら
裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

【2021年2月9日】第44回口頭弁論期日が開催されました

2021 年 5 月 1 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2021年2月9日】第44回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第44回口頭弁論期日>

2021年2月9日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第44回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面46」「準備書面47」、及び「証拠説明書30」及び証拠類を提出しました。

被告は、「準備書面(35)」を提出しました。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎原子力規制委員会の審査◎

地震動の増幅について、地盤増幅特性の評価について、手法については可とされた。
震源を特定し、増幅の有無それぞれについての評価結果についてコメント求められた。
また、プレート間地震の津波評価や、敷地の地質構造におけるH断層系の代表性の話が出た。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告は、廃炉方法について検討中であることを伝えました。

また、原告は被告に対し、クリフエッジに関する求釈明を出していますが、被告から、求釈明と訴訟物との関連性、特に運転差し止め請求との関連性を明らかにしてほしい旨が出たので、原告として補充書面を出すと伝えました。

裁判所から、被告に対し、原告が求めている写真の開示について聞いたところ、被告は、開示しないが、念のために検討するとのことでした。

争点整理表については、若干の整理をしました。また、被告が、原子力の安全性に関する考えを説明しました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2021年2月9日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和3年4月27日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和3年7月13日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和3年10月19日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2020年12月3日】第43回口頭弁論期日が開催されました

2021 年 4 月 27 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年12月3日】第43回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第43回口頭弁論期日>

2020年12月3日午後3時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第43回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面45」を提出しました。

私たち原告は、裁判所に対し、進行についての意見を述べました。
すなわち、建屋直下の断層について、被告が敷地内では活断層ではないと主張しているところ、原告は平成29(2017)年6月に活断層だと主張している(原告「準備書面32」)。被告はさらなる反論について、社内の意見がまとまってないとして、もう3年と146日もその反論していない。これは異常な時間である。裁判所には当たり前の訴訟指揮をしてほしい旨を強く抗議しました。



私たちは、今回提出した「準備書面45」について、以下のように口頭での補足説明を行いました。

アスペリティ(強振動生成域)について、原告は既に2012年の「準備書面5」
で主張しています。
それからもう8年も経過したにも関わらず、被告からは認否(相手の準備書面上の個々の主張について認める・認めないを明らかにすること)がまだなされていません。


被告からは、「準備書面(34)」が提出されました。


被告は、この書面について、以下のように口頭での補足説明を行いました。

平成26年に被告が公表したロードマップについて、新規制基準が策定される以前に原子力安全・保安院(当時)の指示によるストレステストは実施していない。また、新規制基準に則っての安全性工場評価も実施する段階にはなかった。したがって、ロードマップでは、安全性向上評価を行う時期については見込みを記載したものである。
また、クリフエッジを特定しなければ原子力発電所の安全を確保できないというものではない。


裁判所は、被告に対し、訴訟の準備状況を聞きました。
被告は、敷地内断層の安全性について、順に検討して、固まったら主張立証すると答えました。H断層系に属する各断層の性状のデータについては今検討しているとのことでした。
また、津波については評価を検討しているとのことでした。

裁判所は、被告の準備状況について、遺憾と述べました。

原告としては、裁判所が遺憾を表明されたことは評価すると述べました。
さらに、原告は、被告が原子力規制委員会ではコメントしていることについて、訴訟ではしてないことについて、司法が被告によって軽んじられている旨を述べました。
原子力規制委員会と裁判所とは別の判断でもよいことだし、ドイツのメルケル首相は原子力発電所を全部廃止した旨も述べました。



最後に、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機の再循環ポンプと耐震性について、御前崎市立ち会いの下、静岡県による点検を受けた。
被告のホームページで公開している。
3号機及び5号機については特に無い。

◎原子力規制委員会の審査◎

敷地の地質構造について、H断層系について概ねの理解を得られた。


<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告から被告に対し、原告「準備書面45」の求釈明について、答えてほしい旨述べました。被告は書面を提出するとのことでした。

争点整理表について、裁判所から、原告に対し、請求の趣旨について整理の示唆がありました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年12月3日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和3年2月9日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和3年4月27日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和3年7月13日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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【2020年9月29日】第42回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 9 月 29 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年9月29日】第42回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第42回口頭弁論期日>

2020年9月29日午後3時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第42回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面44」、及び「証拠説明書29」を提出しました。

私たち原告からは「準備書面44」について、以下のように口頭での補足説明を行いました。

クリフエッジ(プラントの状況が急変する地震,津波等の負荷のレベル)について、主張をしました。

クリフエッジについては、原告の2014年7月23日付「原告準備書面23」でも主張しています。

被告からは、クリフエッジのリスクの評価についてのスケジューリングが、2016年末から未だなされていません。

原告としては、被告に、スケジュールが特定されているなら出してほしいし、スケジューリング中であるとか、スケジュールが徳手しないのであれば、いずれか回答してほしい旨を伝えました。

また、原告は、被告に対し、炉心溶融の対策について再三指摘していますが、被告は原告の想定するものは起きないとしており、原告としてはきちんと回答してほしい旨を伝えました。


被告は、私たち原告からの「準備書面44」には、次回反論するとのことでした。





また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機の原子炉格納容器シヤラグ補強工事について、御前崎市立ち会いの下、静岡県による点検を受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の審査◎

地震動において、地盤の増幅特性について、被告から説明した。
敷地の地盤における活動性の評価については、H断層が代表できると説明し、概ね了解を得られた。
今後、被告は、プレート間地震による津波評価の準備を進める。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

争点整理表について、裁判所から若干の整理がありました。

原告としては、被告が原告の主張に対する反論をせず、被告独自の主張をしている旨の指摘を行いました。


また、原告は、活断層などの争点について、被告から1年(以下に述べる記者会見の際に、3年であることがわかりました)主張が出ていないことを指摘し、裁判所に被告に釈明してほしいことを強く訴えかけました。

しかし、裁判所は、被告の主張を待ちたい旨を述べました。

これに対し、原告は、他の裁判だったら、1年も主張が出てこない場合は裁判所の訴訟指揮で主張の機会が切られ、結審されて判決が出されることもあるのに、なぜこの訴訟だけこうなのか、と更に裁判所に対し、適切な訴訟指揮を求めました。

けれども、裁判所は、特に被告に対し主張の期限などを切ることなく、被告には出してほしい旨を伝えることに終始されました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年9月29日 記者会見要旨

上記の進行協議期日を踏まえ、被告が活断層などの争点について、年単位で主張を出していないこと、それに対する裁判所の訴訟指揮への疑問などをお伝えしました。
記者会見の際、記録を見返すと、3年に渡って被告から反論がないことがわかりました。
このようなことは、他の訴訟では全く考えられないことで、他の訴訟では裁判所の訴訟指揮で主張の機会が切られてしまうのに、なぜこの訴訟だけなのかという強い疑問をお伝えしました。

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年12月3日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和3年2月9日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和3年4月27日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2020年7月7日】第41回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 9 月 18 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年7月7日】第41回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第41回口頭弁論期日>

2020年7月7日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第41回口頭弁論期日が開かれました。

コロナ禍で、本来予定されていた期日が延期され、この日となりました。

また、裁判体が変わったので、弁論の更新がなされました。

今回は、原告被告とも、準備書面の提出はありません。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

コロナの感染防止対策を取りながら、保安業務を行っている。
安全性向上対策工事は、4月以降、必要な人員に限って行った。6月以降は、注意しながら、通常人員で行っている。
2月から6月にかけて、4号機の蓄電池、復水器耐震補強工事、安全パラメータ伝送装置の設置について、静岡県御前崎市からチェックを受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の審査◎

審査会合において、プレート間地震の地震動に関しては、概ね了承された。
津波、火山活動、海底地すべりについても、概ね評価を受けた。

なお、原告は、被告の宿題である敷地直下の問題については、約一年持ち越しされていることを指摘しました。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

被告の反論が、原告準備書面32と防潮堤に対するものが出てないので、予定を問われました。
被告は、敷地内の断層の評価と津波評価を続けており、それが固まったらとなるが、いつとは言えないとのことでした。

裁判所は、被告に対し、訴訟が長くなってるので、準備を促しました。

また、争点整理表について、裁判所として埋めてほしいところを当事者に指摘しました。

<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年7月7日 記者会見要旨

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年9月29日(火) 午後3時30分※時間ご注意!※@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和2年12月3日(木) 午前10時30分
その次の期日:令和3年2月9日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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【2020年2月4日】第40回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 8 月 31 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2020年2月4日】第40回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第40回口頭弁論期日>

2020年2月4日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第40回口頭弁論期日が開かれました。

被告は、「原告準備書面43について」という書面を提出しました。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

11月以降 4号機 サプレッションチェンバーを支持するボックスサポートの耐震工事や水素濃度計の設置工事等を行い、静岡市・御前崎市から点検を受けた。
被告ホームページで公表している。
3、5号基は追加して説明することなし。

◎基準適合検査

11月の期日以降、審査会合において、地震、地盤、津波の自然現象について検討された。

プレート間の地震動評価について、震源断層の破壊が分岐して、震源断層に電波したケースについて、会合において被告から説明した。
また、震源モデルについてパラメータスタディが指示された。

敷地の地質構造について、4月の審査会合のコメントを踏まえ、H断層の根拠についてデータを整理した。また、活動時期の前後関係等を整理した。
敷地内の断層について、H断層系を代表して考えてよいか、審査続行となった。
H9断層の活動性の評価について、特に異論はなかった。

津波関係について、地震以外の津波については、今回開かれていない。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

争点整理表の組みなおし(重複の可能性のある項目の整理など)が検討されました。
原被告間で主張がかみ合っているかどうかの部分についても検討がなされました。

また、被告から提出されるべき書面の進捗状況(敷地直下の活断層など)について、裁判所から被告に対して問いかけがあり、被告からいつ提出ができるかまだわからないなどの説明がありました。

原告から、被告がいつまで経っても出せないことや、主張も変化してきていることに対して、疑問を呈しました。

<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年2月4日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年4月23日(木) 午前10時※時間ご注意!※@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和2年7月7日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和2年9月29日(火) 午後3時30分※時間ご注意!午後です※

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2019年11月19日】第39回口頭弁論期日が開催されました

2020 年 8 月 4 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

<本訴の第39回口頭弁論期日>

2019年11月19日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第39回口頭弁論期日が開かれました。

私たち原告は、以下の書面を陳述しました。

◎原告「準備書面43」の補足説明◎

中電の津波の想定は低すぎる。

県の想定では、沖合30mで津波の高さ19mである。

中央防災会議や県の津波のシミュレーションでは、津波の第1波は、砂丘堤防を遡上し、防波壁で最大津波高(T.P)20.7mである。
また、波が戻っていくとき、 取水塔付近でT.P20.4mである。

また、被告から、4号機の工事や点検の状況の報告が、以下のようになされました。

審査の状況として、8月以降は、9月6日に審査会合があった。
地震以外の要因による津波の評価は、火山や海底地すべりによるものについて、審査続行である。
敷地の地質構造については4月12日、プレート間地震については5月の審査会合で行われる。
H断層の分布、整理、H断層の形成要因の検討が続行。
地震動評価は近々やる予定である。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

争点整理が行われました。

①強振動生成域
  裁判所からどの争点に位置付けるかの問いかけがありました。
  原告側で、強振動生成域について何が問題かを明らかにすることになりました。

②枝分かれ断層
  原告側でどう具体化するのかなど、検討することとなりました。

また、裁判所は、被告に対し、建屋の下の断層について、原告の「準備書面32」へ反論するように促しました。

また、被告の準備に関し、津波に関する原告の「準備書面41」及び「42」に対しての話になりました。
被告は、地盤については重要な論点だが、敷地内活断層については自社内で評価中であり、主張する時期は未定と答えました。
津波については、津波の評価ができてからで、反論については未定と答えました。

被告は、原告の「準備書面43」については、「41」、「42」とは別に回答するが、時期は未定であると答えました。

原告は、敷地内断層については、前々から反論を促しているので、審査の通りというのではなく、訴訟の中で主張すべきと伝えました。

津波と活断層については、原告側も補充があればすることになりました。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年11月19日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和2年2月4日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和2年4月23日(木) 午前10時※時間ご注意!※

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2019年8月29日】第38回口頭弁論期日が開催されました

2019 年 8 月 29 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

<本訴の第38回口頭弁論期日>

2019年8月29日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第38回口頭弁論期日が開かれました。

被告は、「準備書面41における『求釈明』に対する回答」及び「上申書」を提出し、上申書のとおり訂正の上陳述しました。

私たち原告は、以下の書面を陳述し、その要旨の口頭説明を行いました。

◎原告「準備書面42」の要旨の口頭説明◎

東北地震での”黒い津波”について、今年の3月にNHKで特集された。
津波の威力が2倍以上になる。理由は、海底のヘドロを巻き上げて重くなっているのと、津波の先端が盛り上がる(海底面の摩擦による)ためである。
浜岡でも同様のことが起こりうる。

また、津波の高さについて、東海第二発電所が防波壁や原子炉施設への影響を検討し、5トンの漁船などが衝突する可能性も考慮しているが、浜岡でも同じようになされるべきではないか。

また、被告から、以下の説明がなされました。

安全性向上工事の進捗状況だが、4号機の熱交換器の作動状況など、静岡市及び御前崎市の検査を受け、被告のホームページで公開している。

また、4号機は30年経過しているが、原子炉内の構造物の点検により、経年劣化は確認できなかったことなども被告のホームページで公開している。

原子力規制委員会の審査状況について、自然現象に関し、2回審査会合が行われた。

一つの会合は、プレート間地震による津波評価について。

もう一つの会合は、プレート間地震による地震動の評価について。

引き続き、審査は続行される。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告は、いくつかの争点に関し、こちらとしてのまとめをペーパーにして口頭で説明しました。

裁判所は、争点もしくは争点になりうるものとして、かみ合っているかの理解を徐々に当事者双方に示してくとのことでした。真の争点は何か、また裁判体も何回か交代しているので従前の認識も確認していきたいとのことでした。

また、私たち原告が一年前に出した「準備書面32」は、活断層に関するものですが、未だに被告からこの反論の書面が出されていません。被告は今なお検討中とのことで、原告から、この点は早く出すように、少なくとも次々回には出すように強く求めました。

裁判所としても、活断層は重要な論点で議論したいので、被告に対し書面の提出を促していました。

また、原告の防潮堤の脆弱性に関する「準備書面40」に対しては、被告は検討し、固まったところで反論の書面を出すとのことでした。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年8月29日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和31年11月19日(火) 午前10時※時間ご注意!※@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和2年2月4日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和2年4月23日(木) 午前10時※時間ご注意!※

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2019年5月21日】第37回口頭弁論期日が開催されました

2019 年 5 月 21 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2019年5月21日】第37回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第37回口頭弁論期日>

2019年5月21日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第37回口頭弁論期日が開かれました。

被告は、以下の書面を陳述し、その要旨の口頭説明を行いました。

◎被告「準備書面(33)」の要旨の口頭説明◎

昨年12月進行協議期日
疲労評価(金属材料等に繰り返し発生する応力による疲労損傷を評価)については、線形累積損傷則(マイナー則)に基づく、設計・建設規格に定められた十分に保守的な方法により行っている。

 
耐震安全性についても、最新の知見を踏まえて確認している。

また、重層的な事故防止対策も行っている。

以上が被告の口頭説明となります。

また、私たち原告は、以下の書面を陳述し、その要旨の口頭説明を行いました。

◎原告「準備書面41」の要旨の口頭説明◎

求釈明の書面だが、せり上がりの問題について、東北地震では真っ黒い津波(海底にあるものを巻き上げた津波)により、比重が大きくなった。
被告は、こういった知見を踏まえてシミュレーションしているか、ということを口頭で補充しました。

以上が原告の口頭説明となります。

また、被告より、前回の期日以降の、安全性対策の進捗状況の説明がありました。

安全性向上工事の進捗状況だが、4号機の緊急時海水取水設備、通電状況、主要配管の据え付け工事などについて、静岡市及び御前崎市の検査を受け、ホームページで公開している。

原子力規制委員会の審査状況について、3回審査会合が行われた。

その内1回は、地震・地盤・津波について。地質構造については、昨年11月の会合でのコメント踏まえ、H断層の分布、形成要因等の根拠データが追加された。
過去と現在のH断層や、他の地層の中でのH断層の代表性などが話された。

他の2回の審査会合は、プラント関係。沸騰水型について、重大事故の被ばく評価の条件設定などについて、概ね了解された。

審査は続行される。

津波、プレート間地震に関わる審査会合が近いうちに行われる

以上が被告による安全性対策の進捗状況の説明となります。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

裁判所から、原告に対し、従前の争点整理表について、攻めどころに関して、取捨選択してほしい旨の話がありました。
応力降下量、超過確率、強振動生成域、枝分かれ断層などについて裁判所から指摘がありました。

また、裁判所から被告へ、原告「準備書面32」の活断層の主張について、その反論の進捗状況を聞かれました。
被告は、今まさに色々とやっている状況で、反論しなければならないことは認識しているとのことでした。

また、被告は、今回の原告「準備書面41」の求釈明について、既に過去の書面で答えているものもあるので、期日間に整理するとのことでした。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年5月21日 記者会見要旨

鈴木弁護団長より、NHKで、黒い津波の特集をやっていたこと、比重が大きくなることなどの話がありました。

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、令和31年8月29日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和31年11月19日(火) 午前10時←時間ご注意!
その次の期日:令和2年2月4日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2019年2月28日】第36回口頭弁論期日が開催されました

2019 年 2 月 28 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2019年2月28日】第36回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第36回口頭弁論期日>

2019年2月28日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第36回口頭弁論期日が開かれました。

被告は、主には証拠の提出を行いました。

私たち原告は、「準備書面40」を陳述しました。

また、この準備書面の要旨の口頭説明を行いました。

◎原告「準備書面40」の要旨の口頭説明◎

防潮堤について、波打ち際での津波の遡上効果が考慮されていない。
ところが、先般、被告代表者が、原子力規制委員会から高さが不足するという指摘を受け、嵩上げすることを認めた。
被告の津波高シミュレーションはやはり問題があったということである。

また、被告より、前回の期日以降の、安全性対策の進捗状況の説明がありました。
・4号機については、格納容器内のパラメータとして、温度計等の据え付け工事を行った。
・3、4号機の共用施設において、溢水発生時の止水対策工事を行い、静岡市、御前崎市の点検を受けた。結果は被告のウェブサイトで公表している。
・5号機については、特に付け加えることはない。
・新規制基準に関して、前回期日以降、3回の原子力規制委員会の評価審査会合があった。津波評価に関して、パラメータをより厳しくしており、十分に不確かさも考慮していると被告は評価している。地震動評価に関して、9月の審査会合でのコメント踏まえてA17断層について説明し、概ね理解を頂いた。プレート間地震、敷地内断層の地質構造については、引き続き審査続行。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

被告は、反論を検討中とのことでした。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年2月28日 記者会見要旨

また、1月14日静岡新聞で、被告の社長の発言で、更なる嵩上げを検討していることが報じられています。この社長の発言に関して、私たちは、原子力規制委員会も被告の津波のシミュレーションはおかしいと思っていることや、津波の遡上効果、取水槽は津波が続くとあふれ出ること、被告は扉を閉めればよいというが、そこにいる人は死亡する可能性ががあること、また津波では土砂が流入するので、排水ができなくなることなどを説明しました。

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、平成31年5月21日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:平成31年8月29日(木) 午前10時30分
その次の期日:平成31年11月19日(火) 午前10時←時間ご注意!

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2018年12月4日】第35回口頭弁論期日が開催されました

2018 年 12 月 4 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

<本訴の第35回口頭弁論期日>

2018年12月4日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第35回口頭弁論期日が開かれました。

原告被告の双方が、書面を提出しました。

被告は、「準備書面(31)」と「準備書面(32)」を陳述しました。
また、期日間に「上申書」を提出しました。

私たち原告は、「準備書面39」を陳述しました。

被告から、提出した準備書面の要旨の口頭説明を行うこととなりました。

◎被告「準備書面(31)」の要旨の口頭説明◎

原子力発電は、電力の安定供給に資することや、原告主張の側方流動などに反論していました。

また、最新の知見では、原告のいう修正マイナー則は言われてないことや、テロ対策、大規模損壊対策、武力攻撃について説明していました。

◎被告「準備書面(32)」の要旨の口頭説明◎

将来活動する断層にあたるかについては、切り切られの関係も見て、活動しないと述べていました。

◎被告「上申書」の要旨の口頭説明◎

前回の法廷でのプレゼンテーション(裁判官の交代に伴う)について、原告が、被告の反論がないと指摘したところについて、過去の準備書面で反論していると述べていました。

原告としては、前回のは、今までの概要をプレゼンするものであったことを説明しました。

裁判所としても、前回のプレゼンは裁判官の交代を前提とするもので、上申書についてはここまでという意向を示されました。

私たち原告は、前回口頭説明できなかった「準備書面37」及び「準備書面38」と、今回提出した「準備書面39」の要旨の口頭説明を行いました。

◎原告「準備書面37」の要旨の口頭説明◎

本震の後、繰り返される余震の影響を当然考慮すべきである。
地震の振れ幅の評価方法については、修正マイナー則を用いるべきである。
振幅が大きい場合は、金属疲労も考慮されるべきである。

◎原告「準備書面38」の要旨の口頭説明◎

南北に走っているA17断層について、切り切られ関係では、先後関係の判断はできない。

後で活動した断層が切るかどうか、わからないことがある。

◎原告「準備書面39」の要旨の口頭説明◎

物体が物体を切る場合の「交差切りの法則」

上載地層法は、上に載っている断層について、交差切りの法則を前提とするものである。
しかし、交差切りの法則も、上層地層法も、一回断層ができた弱いところが再び動くこともあり、年代の特定は非常に難しい。
当てはまらない場合については、切られている断層の方がより新しいものがあるなど、矛盾する結果がおきてしまうことがある。

また、被告より、前回の期日以降の、新規制基準に関してや、安全対策工事に関する報告がなされました。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

まず、裁判所より、前回までの主張の確認がありました。

被告に対しては、マイナー則について確認があり、被告が、原告の主張する修正マイナー則を採用する必要はないと答えたところ、裁判所としては、修正マイナー則の方がより厳しいと思うが、説明がほしいとのことでした。
 

また、原告に対しては、断層の切り切られに関し確認があり、原告は、切り切られで一般的に逆の場合がありうることなどを答えました。

また、裁判所から被告に対し、活断層に関する主張について問いかけがありました
被告は、原子力規制委員会の審査の状況で、被告の立場が固まったところで主張したいこと、2月の期日に提出できるものがあるかどうかは未定であることなどの話がありました。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2018年12月4日 記者会見要旨

弁護団から、ホワイトボードを使って、切り切られの関係や上層地層法の説明を図示して行うなどしました。

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、平成31年2月28日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:平成31年5月21日(火) 午前10時30分
その次の期日:平成31年8月29日(木) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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